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にゃんこの本(わんこの本)をめくるときのお供にフォーレのドリーはいかが?

最近のお気に入りの本は、「まこと一緒に英語を学んでみませんか?」(発行所:株式会社アルク)という英語を学ぶことができる、にゃんこの本でございまして。

ちょいとぶちゃいくな感じがとてもかわいい「まこちゃん」という名前のにゃんこが案内してくれる本なのです。(追記:現在は絶版)

こういう本をパラパラめくるときのお供に選びたいBGMは、フォーレの組曲「ドリー」♪

ガブリエル・フォーレ(1845年〜1924年)は、フランスの作曲家。この組曲のタイトル「ドリー」とは、エレーヌ・バルダックという女の子の愛称なのです。

「ドリー」組曲は、全部で6曲で構成されていますが、フォーレが1883年〜1896年までかけて作曲しているものです。13年!!!しかも6曲とも小品なんですよ。

何故そんなに時間がかかったかというと…。
ドリーの誕生日や特別な日に1曲ずつプレゼントとして書き加えられていったそうなんです!成長と共に曲をプレゼントするなんて素敵ですよね♪

その中の第4曲目にあたるのは〈子猫のワルツ〉と呼ばれています。原題は〈Kitty-Valse(キティ・ヴァルス)〉と、されていますが、実はこれ〈Ketty-Valse(ケティ・ヴァルス)〉が正しいものらしいのです。Kettyというのはドリーが飼っていた犬の名前。そうなんです。猫の曲ではなくて犬の曲なんですって(笑)!!

私はピアノ連弾でこの曲を弾いたことがあるのですが、弾いているとやっぱり猫のことを思い出してしまいます。

と、いうのも「にゃ〜お」と鳴いているような一節が出てきたり、50小節目あたりから始まる不協和音などは、まるで好奇心旺盛な猫そのもので、新しい土地を匂いを嗅ぎながら物色しているような情景のように思えたりするんですよね。

音楽的な大きな目で捕らえた時、お茶目なこの音楽から子供時代の自由な幻想が聴こえてくるということで、「犬」でも「猫」でも良いのかも(笑)。偉大なピアニスト・コルトー様もどうやら似たようなことを言っていたようです☆