〈私信です〉
昨日、8月以来(その時のブログはコレ→「れ・ん・だ・ん」〜考え中〜」☆)2ヶ月ぶりに連弾のお練習のために、相方のゆみちゃんセンセ宅にお邪魔いたしました。(夫も一緒に)
今回私たちが取り組むことになったのは、アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン(1903〜1978、アルメニア)作曲の「仮面舞踏会」です。
この曲は浅田真央ちゃんが昨シーズンフリーの曲、今年もショートプログラム用の曲として使用している曲です。
もともと戯曲の「仮面舞踏会」(ミハイル・レールモントフ作)を題材にした全14曲からなる曲をさらにハチャトゥリアンは組曲として5曲(ワルツ、ノクターン、マズルカ、ロマンス、ギャロップ)に再編成しました。そして真央ちゃんがスケーティングしている曲はこの第1曲目の「ワルツ」で、私たちもこの「ワルツ」のみを練習し、12月の酔っ払い忘年会(正式名称は違いますが ^^;)で弾くことになっているのです☆
ゆみちゃんセンセからこの曲について「どろどろした曲なのだ」というレクチャーを受けまして、もっと詳しく知りたくなったうさでございます。
ちなみに、下記の本をはハチャトゥリアン自身についての内容が書かれています。1978年まで生きていた人ですから、私も同じ時代を少しだけ一緒に生きた作曲家ということになります。文献等もかなり残っているようで、貴重なハチャトゥリアン自身の遺した言葉なども納められており、こちらも大変興味深いものです。
著者:ティグラノフ.G.G.
訳:宮下トモ子、
菊池嘉人
出版社名:新読書社
価格:2,200円(税込)
「仮面舞踏会」に戻りますが、皆さんもこの曲を聴いた瞬間に「怪しさ」を感じたのではないかと思います。
実はこの曲、賭博や不貞疑惑や最終的に夫が妻を毒殺してしまうとか、賭博での恨みを果たす復讐劇的要素とかそんな内容が含まれていて、綺麗な背景のある曲ではありません。そうわかると、あの独特な音型も納得してしまいますね。
そしてそんなことを何も知らずに踊っている「舞踏会」での人々との対比などが、わかりやすい曲調で描かれている作品だと実感しました。
話は横道にそれますが、真央ちゃんの今シーズンのこの曲のアレンジのことですが…。
フランス大会、昨日のロシア大会の2回をテレビで見ました…。ちょっと残念な状態が続いていますよね。。。
正直なところ、昨年使っていた録音(おそらくパーヴォ・ヤルヴィ指揮/フランス放送フィルハーモニー管弦楽団という説もあるのですが、確証がとれておりません。)の方が圧倒的に音が良かったですね。
今回は、「軽めの仕上げ」ということでアレンジされたようですけれど、オーケストラの音が薄過ぎじゃないかと思います。「軽い」と「薄い」は全然違うニュアンスです!
しかも新村理々愛(りりあ)さん(14歳)のフルートが加わるからと期待していたのですが、見せ場になるようなソロパートなどのアレンジもないし…。彼女の演奏をもっともっと生かした素敵なアレンジを期待していたからとても残念です。新村さんの音楽性は私とても期待しているのです☆ せっかく新たに録音したのに…、アレンジの見直しが必要なんじゃないかな〜と思うのは私だけでしょうか? これじゃあ…真央ちゃん跳べないよ…とも思ったりして…。真央ちゃんだけ頑張っても改善されていかないのではないでしょうか?
今年のフリー曲ラフマニノフの「鐘」(この曲についてはコチラに書いてあります。→「究極のアンサンブルを目指して〜浅田真央ちゃんに期待!」)と同様、音楽も高めて欲しいと思います。フリー曲と同じオーケストラが演奏しているはずなのに…。
さて、ここからは現実に戻りまして…
偉そうなこと書いていても…自分の練習となるとまた別問題(大汗)。
8月からピアノに触っていなかったうさは当然のことながら、ボロボロで再び初見状態と変わらず。ゆえに、譜読みからということで、最初はゆっくりと一つ一つ音を確認しながら一緒に弾いていただきました。(ゆみちゃんセンセの根気強さに助けていただきました!! ありがとぉ〜〜〜〜☆ これぞ「愛」ね)
(写真はゆみちゃんセンセ宅のピアノ。なんと!スタインウェイざんす♪)
休むことなく1時間半。体力を消耗する曲で、息切れしました。こういうのに合わせて滑る真央ちゃんは凄いわ…と(ちょっと違うかっっっ)。
でも、何となく曲の構成が見えてきて、とても有意義な時間を過ごせました。
あとは、私の指がもう少し廻るようにするためのリハビリと、音をしっかり覚えこむように個人練習が必要ということだわ。。。
次の11月の練習日までには、なんとか一度くらい自宅のピアノに触れるように時間捻出(音だし時間が限られているので、平日は絶対に無理なのよね…)を頑張りますわん☆
コメント
真央ちゃん、SPの曲を変えるかもと報道されてましたが、どうやら変えずに「仮面舞踏会」のままでいくようですね。私もフルート入りのほうがいいような気がしますが、どうなんでしょうねぇ。
「酔っ払い忘年会」?、頑張ってくださいねー。喝采を浴びますように!
>chicoryさん
ついさっきロシア杯のフリーの演技を録画で見ました。年齢的に身体が変化し続けているのかもしれないけれど(体重とか増加しそうな時期ですよね)、見ている私が、この不調を何かのせい(例えば音楽)にしたくなりそうな気持ちになってしまいそうなんですよね(苦笑)。「鐘」も最後の終わり方、あれから聞き直してみると、ちょっと音楽的(フレーズ的)に微妙だったりすることもわかってきたし…。
ミキティは3日前に曲を変えたとかって言っていましたよね。そんなことも出来るものなんだなぁ〜とちょっとビックリもしましたけれど、それがフィットするものであれば、良いのかもしれませんよね。
でも…イチロー選手だって、不調な時はあったし(W杯の時とか)、みんないつか必ずぶつかる波じゃないかなと思うので、その波をはねのけられると信じていたいなと思います。
1年に1度ある酔っぱらい忘年会のために私は今かろうじてピアノを弾いているんですよね〜(笑)。当日はワインや麦酒、おつまみ等をスタジオに持ち込んで、50人くらいでワイワイとピアノを弾いて過ごすんです☆ 毎年楽しみな忘(望)年会なんですよ〜♪
こんにちは!
私、「仮面舞踏会」、大好きです。
初めて聴いたのはコンサートでだったのですが、当時はコンドラシンのLP1種類しか出ていなく、それ以前にそんなにお小遣いがないので買えもせず、再会するのに長い期間がありました。
あの陰鬱な感じがいいんだなぁ~。
大学浪人生活末期の週末なんかに聴くと「あぁ、また落ちるんじゃないだろうか」と、妙に不安を煽ってくれる曲でした(平日でも同様ですが)。
でも、ハチャトゥリアンもまさか「仮面舞踏会」が氷上の舞いで使われるなんて思ってもいなかったでしょうね。
それでは・・・続きを・・・^^;Aアセアセ
フレームとは、金属の鋳物部分の事です。
ここの金色をコストダウンのために、或る技術者の方が
今までの、まるでルイ十何世かみたいな晴れやかな金
から、良く言えば【渋い】金に変えました。
その色が気に食わぬ職人さんが、その若い技術者に
『まるで、ウ△コみたいな色だな』と酷評したそうです。
そんな事を云われた技術者も負けてはおりません。
すかさず『ボクは、そう思わないけど・・・』と言い返した
とか・・・
そして、時が流れて2000年代に、その部長が
ライバルYAMAHAのピアノを見て驚愕、なんとフレーム
同じ・・・ウ△コ色になっていたそうです。
こんな話しを聞いた私は・・・以前から
スタインウェイのフレームの色に興味津々でした(^^)。
追伸
あっ・・・100nice!でした。
100nice!・・・おめでとうございます(^^)。
>MUUSAN
こんばんは♪
なんだかMUUSANは「仮面舞踏会」お好きなんじゃないかな…なんて思っていました(笑)。
コンドラシンのが1種類だったなんて。でもコンドラシンのは良さげですね☆ この旋律は本当に不安な方向に引き寄せられるというか…、ニヤけた悪どい顔の男の顔が思い浮かぶというか…、はたまた魔女が呪文を唱えているか…。何となくそんな不思議な「チチンプイプイ」がある曲だと思います(笑)。私は真央ちゃんスケートでこの曲を知ったんですよね。ハチャトゥリアンってはっきり言ってマイナー系の作曲家だと思っていたけれど、今や超メジャー級。大躍進ですよ。天上でほうほうなんて思ってみているかもしれませんね。
>kontentenさん
にゃ、にゃ、にゃ〜〜〜〜〜〜るほどぉ〜☆
そういうことでしたか。今時のピアノは渋いの意外はほとんどないんじゃないでしょうかねぇ。ことの始めがどこの会社だったのかは謎ですけれど…。私は「渋い」色しか見たことないから(多分)、万が一キンキラキンのピアノに遭遇したら、ピカピカが気になって弾けなくなってしまいそうな気がしますわ〜(笑)。
面白いお話をお忙しいのに、ありがとうございました☆
あ、100nice踏みましたかっっっ(汗)。自分で全く気付いておりませんでした。また何か考えますね〜☆