うさうさの「around classical music」 | クラシック音楽の敷居が高いと思われている方、初心者の方に楽しむきっかけをお伝え出来れば嬉しいです。 時々マニアックなことも書いていますが(笑)♪(このサイトの記事にはアフィリエイトリンクが含まれているものがございます。) https://classicalconcert.info クラシック音楽の敷居が高いと思われている方、初心者の方に楽しむきっかけをお伝え出来れば嬉しいです。 時々マニアックなことも書いていますが(笑)♪(このサイトの記事にはアフィリエイトリンクが含まれているものがございます。) Fri, 09 Feb 2024 12:54:15 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.3 ちょっとだけ「ワルツ」について〜そして今好きなのは「僕のワルツ」… https://classicalconcert.info/waltz Wed, 08 Mar 2023 11:58:30 +0000 https://classicalconcert.info/?p=1588 ちょっとだけ「ワルツ」について書きたくなりました。

きっかけは、「僕のワルツ」という King & Prince さんのシングルCDにそっと添えられている曲で、クラシック音楽とは関係ないところからなのですけれど(笑)。クラシック音楽をやっている人たちにとってみれば、「ワルツ」はよく知っている単語ですが、普段接点のない人たちにとっては、「あまり聞き慣れない単語」だということを知りまして。

クラシック音楽の敷居を低くすることがこのサイトの目的の一つでもあるので、取り上げてみました。(「ちょっとだけ」と書きつつかなりの長文です。本当に書きたかったことは一番最後の章なので、そこまで飛ばして読んでいただいてかまいません(笑)。)

 

●「ワルツ」って何?

「ワルツ」は、18世紀の末ごろからオーストリアあたりから広まり始めた3拍子の舞曲のことです。男女のパートナーが手をとりあって円を描きながら踊る曲ということから、日本語だと「円舞曲」と書かれたりもします。踊りはちょっとすり足気味(床から離さない)タイプです。

3拍子のリズム感覚って、実は日本人は苦手だと言われることが多いんです。

日本の音楽を辿っていくと、風の音、水の音などの自然の音を表現することが、音楽へと繋がっていった歴史があるので、雅楽とか聞くとわかるのですが、区切りとしての「拍子」なども、もともとなかったんですよね。そんなことも関係しているのか、拍子の感覚、特に「3拍子」という感覚はヨーロッパの人たちに比べて体の中に染みついていないようなんです。

とはいえ、今どきの人たちは生まれた時からいろいろな国の音楽に触れる機会もあったりするので、昔ほどではないと思いますけれどね。

「ワルツ王」と呼ばれたヨハン・シュトラウスII世

クラシック音楽の多くの作曲家たちも「ワルツ」を作っています。

ヨハン・シュトラウス 2世は「ワルツ王」、そのお父さんのヨハン・シュトラウス(1世)は「ワルツの父」なんて呼ばれていたりします。別記事に書いていますが、「トムとジェリー」の中にも「ワルツ王」という回があって、シュトラウスの曲が多用されています。

ショパン、チャイコフスキー、ブラームス、リスト、ショスタコーヴィチ…。愛に溢れた名曲などもたくさんありますよ。

 

●ショパンのワルツ

この記事では、そんな中からピアノの詩人と言われているフレデリック・ショパンのワルツをピックアップしてご紹介しましょう。

・ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」

ショパンはワルツを19曲(遺作、ソステヌートを含む)作曲しました。

その中の第1番「華麗なる大円舞曲」は、ショパンのワルツの中で初めて出版された曲です。

本人は「円舞曲」のつもりだったようですが、キラキラした華やかさに満ちた壮大な曲で舞踏会にはうってつけの雰囲気をもっていたことから「円舞曲」の前に「大」(Grande)という文字が出版社によって付けられたようです(笑)。

 

・ワルツ第6番「小犬のワルツ」

ワルツ第6番は「小犬のワルツ」と呼ばれていて、ショパンに最も影響を与えたかつての恋人ジョルジュ・サンドの飼っていた小犬が、自分の尻尾を追いかけて、くるくる回る様子(=まさに上に記したような「円舞曲」状態!)を見て作曲したというエピソードがある曲です。

かわいい曲というか、目が回りそうというか、落ち着きがないというか(笑)。

でも、細やかで美しく転がっているような、そんな曲です。

 

The Chopin Album ラン・ラン

ワルツの1番、6番のオススメ盤は、ラン・ランの「The Chopin Album」に収録されている演奏。

ラン・ランのコンサートには何度か足を運んでいますが、本当にこの方はピアノが大好きという感じが体全体から滲み出てくる演奏をされるし、ピアノからも愛されているなと感じます。表情豊かな彼の演奏に感情を揺さぶられてください。「小犬のワルツ」のような可愛い曲は幸せを感じさせてくれます。

 

・ワルツ第19番(遺作)

そしてもう1曲、ワルツ第19番(イ短調・遺作)。ショパンが亡くなる1〜2年前に作られた曲で、亡くなった後で出版されたことから遺作とされています。ショパンはとあるお家に、夫人やその娘にピアノを教えるために出入りしていて、「献呈」扱いとはされていませんが、彼らのために書かれたとも言われています。

ジョルジュ・サンド

ただ、この曲が作られたのは、ちょうど前出の恋人ジョルジュ・サンドとのお別れもあった頃なので(10年くらいお付き合いされていたそうです)、もしかすると何らかの影響があったかもしれないなぁと私は想像してしまいます。それくらい憂いに溢れた曲なんです。

ショパンの曲の中では、とても音が少ない構成なのですけれど、それでも「ああ、やっぱりショパンの言語がちりばめられているなぁ…」と感じる曲でもあります。

同じ「ワルツ」という括りですが、様々な背景があって、曲の性格もみな違うんです。1曲1曲紐解きながら、聴き込んでいくのもクラシック音楽の醍醐味の一つだし、ショパンのワルツは短めな曲が多いので、初心者の方にも聴きやすくオススメです。

ショパン:ワルツ集全19曲

第19番が収録されているオススメCDは、ウラディミール・アシュケナージ盤を挙げておきます。ワルツは14曲収録しているものが多く、19番が収録されているCDって意外と少ないのです。サンソン・フランソワとかディヌ・リパッティとかショパンの名手たちのCDは絶版だったり14曲のみだったりなので、アシュケナージ盤にしました。でも、アシュケナージのショパンは間違いないですからね(笑)!!

 

そして、最後にご紹介したワルツの第19番ですが…

 

実は、「King & Prince」さん(以下愛を込めて「キンプリ」さんと省略)が歌っている「バトル・オブ・バトラー!」(アルバム「Made in」に収録されています)という曲のイントロにも使われている曲なんです。

高橋海人さん(「高」の文字は「はしごだか」です。)のパートで、
♪好きだとおっしゃっていた〜ショパンのワルツ19番〜
という歌詞も出てきます。

タワーレコードで「Made in」を探す

KingandPrince ARENA TOUR 2022~Made in~<初回限定盤>

2023年3月22日に同タイトルの「アリーナ・ツアー」の DVD、Blu-rayも発売

 

●[番外編]King & Prince がワルツを歌っている!

クラシック音楽とは離れてしまいますが「ワルツ」なので! もっと身近に「ワルツ」を感じてみましょう。

あ、ちなみに…私は「ティアラ」さん(キンプリさんのファンクラブの方たちの総称?)ではありません。ですが、「Magic Touch」「Namae Oshiete」で心を掴まれ、今は大好きなグループです。

・「僕のワルツ」

さて、そのキンプリさんたちの5人での最後のシングルCDとなってしまう「We are young / Life goes on」の初回限定版B「僕のワルツ」という曲が収録されています。

はい! 「ワルツ」です!

 

初めて耳にした時、どこか懐かしさを感じ、それでいて内面から溢れ出てくる深い感情や切なさがダイレクトに伝わってきました。なにより、言葉を大切にした彼らの歌い方が、よりこの曲を魅力的にしてくれているように思います。

「僕のワルツ」の出だしのメロディーを拾って(耳コピして)譜面にしてみました(テノール用の楽譜にしたので、実際は1オクターヴ下の音です。)もしかすると原調とは異なっているかもしれませんがご容赦ください。

 

岸 優太さんが歌い始めるのですが、とても丁寧に心をこめた歌いだしで、優しさに包まれていきます。アイス買ってきて欲しい(笑)。

そしてサビ部分で、平野紫耀さんのハスキーヴォイス
♪君を 愛しているよ 愛しているよ…♪
と、優しさと共に切なさも入り混じって、高みへと連れて行かれます…。深い深い愛ですね。本当に“特別感”があって…泣けてきます。

正直なところ彼らの表現力にも驚かされました。

[追記]
4月19日リリースの

King & Prince ベストアルバム『 Mr.5 』初回限定盤Aの
“SWEET & MEMORIES” Selected by King & Princeにも
「僕のワルツ」が収録されていることがわかりました!
・ちょっとだけ「おうた」のこと=キンプリさんへのエールのつもり

そして今まで実はずっと書きたかったことがありまして…。クラシック音楽サイトだから、なかなか取り上げられなかったのですが今日は(長くなったついでに)書いちゃいます。

彼らは、ダンスだけではなく、ヴォイトレも頑張ってこられてきたのだなと思っておりまして。身体全体を使った発声の仕方もだんだん板についてきているように思うのです(特に岸さん!)。

音域のこと=実はかなりすごいことやっています!

Aサイドの曲「Life goes on」の2番(?)

♪You’ll be all right …
という歌詞の部分

いきなり「B」(ベー=シ♭)から入り、「As」(アス=ラ♭)でロングトーン(多分)というハードな音域なんですよね。

(「ツキヨミ」でも素敵なロングトーンがありましたね!
*「ツキヨミ」は「A=ラ」(多分)のロングトーンが圧巻です。ぜひ一度 YouTube もご覧になってみてください。もう少しで1億回再生達成しそう♪
YouTubeで「ツキヨミ」見る
→ 3/16追記:1億回再生おめでとう!!!

世界的なテノール歌手だって、ハイC*を歌うために、何日も前から神経を研ぎ澄ませてその時に備えるっていいますからね。あのパヴァロッティでさえ「怖い」って何かの記事で読んだ記憶があります。
*ハイC=ハイ(high)ツェーと読み、高いドの音のこと。

ハイC は、このBの2度上の音。かなりそこに近い音をファルセット(裏声)を使わずに出すっていうのは、失敗するリスクと隣り合わせなことで、ものすごく勇気がいることだと思います。

ただ、さすがに一瞬で「B」をとらえるのは、きついので生放送の歌番組ではややフラットしちゃったり、1番の同じ音域あたりのファルセットは上ずってしまったりということはありましたが、録音では本当に綺麗に出せています。

ちなみに生放送の歌番組で、この音をそれなりに捉えられた時だけ紫耀さんは岸さんに握手を求めに行かれていたように私には思えました(全然違っているかもしれませんが)。

〈2022年3月28日追記〉3月22日の「Premium Music 2023」の生放送で、岸さんがこの部分の「B音」の音程をついにしっかり捉えたのを耳にしました! 平野さんがハイタッチしていたように見えたのですが、録画していなかったので違っていたらごめんなさい。これは本当にすごいと思います!!

 

ファルセットも自在に

あと、グループの全員がファルセットをかなり自在に使いこなせている印象を受けますね。これも男声にとっては、意外と大変なことだと思います。

「Namae Oshiete」(アルバム「Re:Sense」に収録されている曲)を初めて聴いた時、どこかから一流のコーラスでも連れてきたのかな? と思ったのですが、本人たちが歌っていたと知った時もまた驚きでした。

おそらくこの辺りからアドリブでオブリガード的にハモりをつけて曲を作っていくんだよっていうベースみたいなものを Babyface 氏から吸収して、磨きをかけてこられたのではないかと推察しています。

タワーレコードで「Re:Sense」を探す

神宮寺勇太さんの声もよくとおる綺麗な声で、声量という強みもありますし(ブリッ子キャラに磨きをかけたら外国人にもウケそう(?!))、永瀬廉さんはもともと音域が高くてウィスパー・ヴォイスはもちろん武器になるし(紫耀さんの声との相性が最高)、海人さんも音域が少しずつ広がっていますよね。リズム感も抜群なのが音楽にも生きているし。

オペラ歌手であれば、30代、40代、50代、60代・・・と、どんどん声に艶が出てきて素晴らしい歌声を手に入れていくので、彼らの「のびしろ」は、まだまだ楽しみに溢れているということがわかります!!

伝えるということ

それから、もう一つ。

平野紫耀さんは「We are young」の歌詞カードがボロボロになるまで読み込んでレコーディングに臨まれたということもCDについている特典映像で知りました。「曲」を大切に大切に思う気持ち、作り手へのリスペクト、伝えたいという意志を深く感じます。同じ音楽に携わっている者として感動を覚えました。

素敵な音楽(+ダンス+α=エンターテインメント)を届けてくれる彼らにエールを送りたいと思ってもどうして良いのかわからないので、とりあえず、こうして自分のブログにこっそり書いてみました。最後はワルツからかけ離れてしまい、長々とまとまりもなくなってしまいましたが、お許しくださいね。

彼らのそれぞれの未来への道が明るく照らされますように…
心から祈って(応援して)います。

 

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メトロノームと音叉がセットされた美しい腕時計[男女兼用]入学祝、就職祝、退職祝、クリスマス・プレゼントにも♪ https://classicalconcert.info/metronome-watch Mon, 17 Oct 2022 08:57:18 +0000 https://classicalconcert.info/?p=1532 「メトロノーム」と「音叉の役目を果たしてくれるピッチ」が腕時計にセットされていたら、いつでもどこでも余計な荷物が増えずに使うことができて、音楽に携わっている人[合唱、吹奏楽、オーケストラ、すべての楽器の演奏者、歌手]にとってはとても便利ですよね!

アップルウォッチなどのように、様々な機能が満載された腕時計が世の中に存在しているし、スマホアプリなどでも手軽にいろいろな便利機能が手に入るので、今更…って思われる方も多いかもしれません。

ですが、この「メトロノームウォッチ」を初めて見た瞬間、ときめいてしまったのです。忘れていた何かを思い出したかのように。

あ、私、綺麗なものが好きなのだわと(笑)。そして、ついに先日お迎えしてしまいました。

 

●そもそもメトロノームって…

演奏者にとって「テンポ」はとても大切な要素。緊張してしまうと心臓がバクバクしてついつい走りがちになってしまったり…。と自分はステージに立つのは発表会程度ではありましたが、そんな経験を思い出したりします。

そして、テンポを定めるのに欠かせないのが「メトロノーム」。

メトロノームは、練習に欠かせませんね。曲のイメージを作る時、楽譜を見ながらこれくらいの速さなのか…とか初見時から始まり、練習中はかなりお世話になる比率の高いアイテムですよね。

どうしても弾けないパッセージなどは、メトロノームを最初は驚くほど(笑)ゆっくり鳴らしながら弾き込み、その速さができるようになったら、メモリ(速度)を少しずつ上げながら練習していく…とか。

最近はデジタルの数字だけ表示されるメトロノームが主流のようではありますが(小振りで持ち運びも楽)、振り子式のメトロノームは、やはり視覚から拍と拍の間の音の流れも視覚化できる気がするので、振り子式の方が個人的には好きなんですよね。

だけど振り子式は、持ち運びにはちょっと…という難点もあったりします。
でも、腕時計にその「振り子式」がセットされていたら…!?

「メトロノームウォッチ」はそんな時計なのです。

文字板には内側に時刻表示、外側にメトロノームのテンポや基準音の目盛りが配置されているという腕時計で、いつでもどこでも荷物を増やさずにテンポとピッチを確認することができる素敵な腕時計なのです!

 

●4つのボタンで操作できるので覚えやすい

販売されているサイトの動画を見ただけで操作は覚えられてしまうくらいやさしくて、まもなく60代を迎える機械系が苦手な私ですら、問題なく操作できてしまいます。
というのも、4つのボタンだけで全部機能を使いこなせてしまうからなのです。

ボタン操作

左側
上=SOUND ON/OFFボタン。
メトロノームの振り音を鳴らしたい時、基準音を鳴らしたい時、それぞれオン・オフの切り替えができるボタンです。

下=MODEボタン。
時計、メトロノーム、オンの各モードの切り替えを行うボタン。
「時計モード」からモードボタンを1回押すと「メトロノームモード」に切り替わります。

右側
2つのボタンは、+(プラス)にする、−(マイナス)にするというボタンです。テンポの速度調整、基準音のHz(ヘルツ)調整に使います。

●時計の文字盤の機能と美しさ

上記のモードを切り替えた時、時計の針で指し示されたことが、動きで表現されています。例えば、ボタンの説明を書いた上の写真の場合、音叉として443Hzの「A(アー=ラ)」音が鳴っています。

メトロノームとして使用する場合、テンポ設定は40〜304bpmまでの41ステップが可能なのですが、時計盤をよく見ると…!

主要なテンポのところに▼印が付いているので見つけやすいですね。

私たちが「楽語」を教わる時、例えば「Andante(アンダンテ)」は、「歩く速さで」という表現が使われていたりします。実際はどうなのかな? って思ったら、試しに腕時計をして音を鳴らしながら歩いてみるのも楽しいかもしれません(笑)。自分の歩くテンポがその前後どれくらいがしっくりくるのか、ウォーキングなどをされている方も楽しめそうな気がします。

「ときめいて」購入したと最初に書いた通り、文字盤は本当に美しくて大満足です。私はこのホワイトカラーを選びましたが、ベルト部分は真っ白ではなく、ほんのり優しいアイボリーがかったような柔らかな白です。

文字盤の文字色、金属部分の色はピンクゴールドっぽいのでとても品が良いと思います。文字も少し立体的になっているんですよ。

ただ・・一つだけ、最初のうちだけでしたが、気になったことがありました。実は短針と長針と書きましたが、時計の針自体の長さはそんなに変わりません。と、いうか同じかも? なので、時間を見る時に慣れるまでどっちがどっち? 状態になることもあります(苦笑)。

これは、3時20分。針の形が遠目でも違っていることは認識できるので、慣れてしまえば大丈夫なのですけれどね(笑)。

 

●どんなファッションにも合わせやすい洗練されたシンプルなデザイン

シンプルで洗練されたデザインなので、合わせるお洋服も選びません。

ホワイトを選んだので、ホワイト系をお洋服に取り入れてコーデするのもとてもおしゃれにまとまると思いました。

もちろん、白はどんな色のお洋服でも合わせやすいですし、同時にどんなシーンにもマッチしてくれる腕時計だなという印象も受けました。カジュアル過ぎず、フォーマル過ぎず、上品さは失わない。だから、ビジネスシーンでスーツに合わせても、普段使いにしても、馴染んでくれて、さりげなく邪魔しない程度に主張もしてくれて、本当に素敵な腕時計だと思います。

ちなみに文字盤は、横36.5mm/縦39.6mm。

男女兼用サイズとして作られているので、女性には、少し大きめなサイズだと思います。

もともと自分は文字盤は大きめが好きなので、一番左のでも直径は28mmくらいあるのですけれど、それでも並べてみると、やっぱり大きめですね。

でも、大きめな文字盤って、断然見やすいです(きっぱり)!
あと、大きめな腕時計って実は手首を華奢見せする効果もあったり(あざといかっっっ(笑))するので、腕が太めな私は全く大きさに関しては気にせず選べました。

そのほかのカラーのラインナップは公式ページでご確認くださいね。

定番カラーのキャメル、ダークブラウン、ポップなターコイズほかの展開がありますので、きっと気に入ったものを見つけられると思います。

モノトーンは人気が高いようで、再販連絡があってもすぐに売り切れてしまうことが多いようなので(一番見やすそうです。私もモノトーンが欲しかったのですが、2022年10月7日に再入荷したものの8日には売り切れ表示となっており、購入できませんでした。)在庫があったらラッキーだと思います。

どのカラーも本当に素敵で実はなかなか決められずに何ヶ月も見ておりまして(笑)。キャメルは高級感漂っているし、ターコイズは自分のファッションを考えた時にすごく合いそうだと思ったし、ネイビーも実はすごく好き! …。

気になる方は正規販売店の「みらい奏楽舎」で、ご確認くださいね。

→ みらい奏楽舎

この時計の美しさって一目瞭然なので、ここであれこれ説明するまでもないように思います。

「GOOD DESIGN AWARD 2022」のBEST 100 にも選ばれたんですよ♪

たくさんの動画で基準音なども含め、いろいろな性能もご確認できますので、まずは販売ショップへどうぞ。→ みらい奏楽舎

 

 

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iPhone&クラシック音楽ファンへ♪美し過ぎるクリムトのグリッターケースはいかが? https://classicalconcert.info/art https://classicalconcert.info/art#respond Thu, 07 May 2020 10:08:03 +0000 https://classicalconcert.info/?p=1368 「ARTiFY(アーティファイ)」様からとても美しいiPhoneケースをご提供いただきました! グスタフ・クリムトという画家が描いた「生命の樹」のスマホケースです。

え? 画家のお話? ここはクラシック音楽のサイトでしょう? と、思われた方、すでに予想がついている方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)。

 

オーストリアの画家、グスタフ・クリムト(1862─1918)って実はクラシック音楽界ととてもご縁のある方なのです。

ちなみに、この件でいろいろ調べていてわかったことの一つとして、クリムトって、フランスの作曲家クロード・ドビュッシー(1862─1918)と全く同じ時代を生きていた人だった! ということ。国は違うし、特別な接点はなさそうですが、二人の作品の共通点とかもっと深く調べてみたくもなりました。(それはまたの機会にでも)

 

・マーラーとクリムトの関係はアルマ繋がり

マーラーもまた、同じ頃の時代を生きた作曲家(指揮者)です。

グスタフ・クリムト、グスタフ・マーラー(1860─1911)、2人共、同じグスタフくん(笑)。

実は、マーラーの奥さんだったアルマ・マーラー(1879─1964)は、グスタフ・マーラーと結婚する前にクリムトとも、ちょっと関係があったと言われておりまして。

 

 

このあたり、アルマ・マーラーはモテモテだったし、クリムト氏もまたモテモテだったらしく、ワイドショー的に食いつきたくなるような恋愛事情が複雑に絡み合っていたようです。マーラーとクリムトの間にわだかまりがあったのか、なかったのかは本人たちの心に聞いてみなければわかりません。

でも、一緒にお仕事をするとか、交流があったことは事実のようです。

 

ちなみに、アルマさんは音楽家としても夢があったみたいで、作曲家のブルックナーの音楽に惚れ込んでいたとか。自分でも歌曲を作ったり、マーラーの曲を書くお手伝いなどもしていたそうです。きっと才能溢れる女性だったのでしょうね。

さて、マーラーとクリムトのお仕事での関係の一つとして、今でいうところの「ベートーヴェン展」という感じのイベント(1902年に開催された「第14回ウィーン分離派展」)が開催された時に、共に参加していました。

ベートーヴェンをテーマに「総合芸術」を目指して、いろいろなジャンルの芸術家達が参加したという一大イベントがあったのです!

マーラーはこの展覧会の初日に指揮者としてベートーヴェンの「第九」を振り、クリムトは「ベートーヴェン=フリーズ」という作品を展示しました。フリーズというのは、「絵巻物」のような横に連続する作品のことです。

「ベートーヴェン=フリーズ」は、ベートーヴェンが作曲した「第九」(交響曲第9番)を視覚化したもの(描かれたもの)なのです。

作品を眺めながら、「歓喜の歌」を聴くという五感が刺激されるような素晴らしいイベントだったことが想像できます。

今年2020年はベートーヴェン(1770─1827)生誕250年の記念イヤーということで、本来であれば大きなイベントも目白押しだったはずなのですが…。(新型コロナウイルスの影響で中止となる公演が相次いで寂しい限りですね…。)

クリムトはそのほかにも、「ピアノを弾くシューベルト」とか、ピアニストの「ヨゼフ・ベンバウアーの肖像」などの作品も残しています。

・美し過ぎるクリムトの「金の時代」の作品

そんなクラシック音楽と深く関わりのある画家クリムトについても少し調べたことを書いてみますね。

クリムトの作品は「官能的なテーマ」が多いと言われています。こんなあたりはマーラーとも共通していますね(笑)。

クリムトには、金箔を多用し「金の時代」と言われている頃の作品があります。屏風などの日本の金の文化でもある「琳派(りんぱ)」の影響もあるとも言われています。

 

上の絵は、1907─1908年に描かれた「接吻」という絵画。見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。クリムトの代表作の一つでもあります。

この「接吻」の少し前から描かれ始めた(描き終えたのはその後になります)のが「生命の樹」(1905─1909年)です。



(フリー画像の原画を見つけられなかったのでスマホケースで(笑)。右はスマホケースが入ってきたケース。これまた素敵です!)

枝がくるくるしているのが、とても特徴的ですよね。

この「くるくる」を通り抜ける風の音が不思議なメロディーになって聴こえてくるような気がします。とてもリズミカルに見えます。

渦巻き模様は、無限の生命力を表しているのだそうです。

・そして、美し過ぎるクリムトのiPhoneケース

そんな美しい絵画が「iPhone ケース」になっています!

しかも背景には、金箔のようにキラキラが流れ動く仕様になっているのです!

 

クリムトさんもこれを見たらびっくりされることでしょう(*´艸`)

グリッターケースと呼ばれているもので、背面部分が二重になっており、間に特殊なオイルと金箔のような金のつぶつぶが入っていて、キラキラしながらゆったりと動くのです。

美しすぎるスマホケースは、iPhoneをもっている方用のケースになります。

私は現在「iPhone」XSのゴールドを所持しており、ケースを着けると上の写真のような雰囲気になります。結構年齢が上なので(笑)、キラキラ感が気恥ずかしくないかしら? と思っていたのですが、ゴールド+ゴールド系のスマホケースは、とても品良くなる印象です♪ これも名画のおかげですね。

昨年開催されたクリムトの没後100年を記念する『クリムト展 ウィーンと日本 1900』では、こちらのスマホケースもお土産売り場に並んだそうです。

 

最後に、動画も作ってみたので、よろしければご覧ください。ゆったり流れる「時間」を感じてもらえると嬉しいです。(BGMはシベリウス49歳の時の作品「樅の木」を弾いてみました。久々にピアノを触ったことや初見で挑んだのでかなり音楽的には厳しいのですが、お許しください。)

 

 

もっとクリムトのことを知りたい、iPhoneケースが欲しいと思われた方は、ぜひこちらからどうぞ。上記でご紹介した「接吻」や、日本画などのケースも並んでいますよ♪

ARTiFY JAPAN

 

上記のiPhoneケースの仕様などについては、下記姉妹ブログでも紹介記事を書いていますので、よろしければ、ご覧ください♪

クリムトの「生命の樹」がiPhoneのグリッターケースに!「SE」も☆芸術的なケースをお探しの方にオススメ

 

+・+・♪・+・+・♪・+・+・♪・+・+・♪・+・+

 

参考として、以下リンクも貼っておきます。(どちらもHMVに飛びます。)

左=CD:コンピレーション/クリムト 1900年、ウィーンを巡る音楽 Klimt (仮)

右=書籍:倉林靖/音楽と絵画 下 マーラーとクリムト、民族楽派から20世紀まで

 

     

 

 

 

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https://classicalconcert.info/art/feed 0
秒針の音が気にならないアンティーク調置き時計♪レッスン室にも https://classicalconcert.info/clock https://classicalconcert.info/clock#respond Sun, 12 Jan 2020 08:30:10 +0000 https://classicalconcert.info/?p=1245 ずっと気になっていたことがありました。
ピアノの練習をしていると、部屋の時計の秒針の音が気になって、集中できないなんてことがよくありました。

これって私だけですか?

レッスン室にも置きたい

集中して秒針が聞こえなくなるくらいの時もあるのですが、休符などの間合いにふっと秒針の「コチッ、コチッ…」なんていう音が耳に飛び込んできて、まるでメトロノームかっていう感じで集中力が途切れるとか…。

時に考え事をする時に、刻まれる音が心地よいと感じることもあるのですが、音楽を聴いたり、楽器や歌の練習をする時は、やはり静かな環境が望ましいですよね。

そんな悩みを払拭してくれるこの「エアリアルレトロミニ」は、秒針の音がしないタイプの置き時計です。

まぁ、そうは言っても時計なので、秒針の「コチコチ」音はしませんが、全く無音ということではなく、う〜んと耳を済ませると「ジーッ」という音は鳴っています。が、普通の秒針に比べると全く比にならないくらいの音だし、リズムを乱されることもないと思います!

デザインを見ていく

レトロ感があって可愛いでしょう?

文字盤上のガラスが球面になっているのも、ポイントです。

置き足は、猫足のような作りもレトロ感溢れていて、さり気なく可愛いですよね。

スクラッチ風な塗装での仕上げや文字盤の数字の書体、どれをとっても雰囲気のある時計で、私的にはとても気に入って毎日眺めていても、ちょっと心がキュンとしちゃいます(笑)。

小さいけれど、文字盤もとても見やすいので、目が悪い私でもちょっと離れたところからでも時間がわかり、買って良かった! と思っています。

サイズは、コンパクトなので、机の上だったり、パソコンのそばだったり、グランドピアノの場合は、ピアノの楽譜台のところだったり、置く場所はそんなに選ばないと思います。

  • 高さ:12.8cm
  • 幅:13.8cm
  • 奥行:6.8cm
  • 重量:160g

使い勝手も良い

裏は、特に電池カバーなども付いていないので、電池の替え時も簡単なのもありがたいです。

何だか年々手も不器用になってきているような気がして、こういう電池に蓋カバーなどが付いていると、なかなか取れなかったり(私だけかも?)するのも結構ストレスで、むき出しの方が自分的にはありがたいと思います。

そして何より、お値段(1,980円)は本当に庶民の味方!

ただ、目覚まし時計としての機能は付いていないので、ご注意くださいね。
いまどきは、スマホでタイマーや目覚ましなどは用が足りてしまうし、今回私が購入した目的も、目覚ましではないので、全く問題は感じていません。

購入されたい方、もっと見たい方は、こちらからどうぞ。私はFrancfranc(フランフラン)で購入したので、楽天内のフランフランのURLを貼っておきます。

Francfranc テーブルクロック エアリアルレトロミニ BU フランフラン 生活雑貨 生活雑貨その他 ブルー

その他の色も見たい方は下記の画像をクリックしてください。
北欧雑貨 マット プロヴァンスの風に飛びます。

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本屋大賞を受賞した「羊と鋼の森」を読みました♪ https://classicalconcert.info/book https://classicalconcert.info/book#comments Fri, 03 Jun 2016 15:57:07 +0000 http://classicalconcert.info/?p=866 ちょっと前のことになってしまいましたが、4月12日に
「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 2016年本屋大賞」に宮下奈都(みやした・なつ)さんの「羊と鋼(はがね)の森」(文藝春秋)が決定しましたね♪

毎年、目利きの本屋さんたちが選んでいる本なので興味津々! 今年は「調律師」が描かれている本だと小耳にはさみ、これは読まなければ! と購入しました。

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「羊と鋼の森」は、

“”画像用1ピンクピアノの調律に魅せられた一人の青年。
彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。文藝春秋HPより)

 

読み始めると、すぐに宮下ワールドに引きずり込まれました。
まず情景描写にいきなり感動! 美しいんですよ。色彩が見えてくるような、清々しい空気が伝わってくるような…。

“”画像用1ピンク

…グランドピアノの蓋を開けた。――僕にはそれが羽に見えた。その人は大きな黒い羽を持ち上げて、支え棒で閉まらないようにしたまま、もう一度鍵盤を叩いた。

森の匂いがした。夜になりかけの、森の入口。…

 

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とても心地よくて、どんどん読み進められました。読み終わるのがもったいなくて何度か意識的に休憩をとったりしましたけれど(笑)。

子供の頃からピアノを習っていた私の家にも調律師さんは年に1度くらいのペースで来ていただいていました。だから、調律している場面では頭の中に音が響き渡りました。

これは経験しているから感じられる感覚じゃないかと思うのですが、全くピアノに縁のない方の感想も、やはりそこに「響き」はあるみたいです。これが宮下マジックなのでしょうか?

 

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私事で恐縮ですが、実は高校時代、音大に行こうか、それとも調律師を目指そうかと思った時期があって、調律師への夢がかたまりかけていたことがありました。

だけど、専門学校などの「資格」の中に「身長155cm以上」という項目があって、ギリギリ155cmあるかないかの私は、あきらめました…。最低ラインで入ったとしても、上を目指すためには人の何倍も努力が必要になるんだろうな…って、やってみる前にあきらめたことを思い出しました…。

 

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調律師になった主人公の外村くんもまた、夢を追いかけることの難しさに直面していきます。目標に近づこうといろいろあがきながら、挫折したり、先輩やお客様から励まされながら、努力の仕方を模索していきます。

すごいなって思ったのは、外村くんの感性! 美しいというか、純粋というか…心が洗われる気がしました。すっかり自分の中には無くなっていたことのように思いました(笑)。

 

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読み終えてから、みんなどんな感想を持つのかしら…と、クチコミなどをチェックしてみたのですが、中には、「音楽を勉強してきた人にとっては物足りない」的なことを書かれている人もいました…。う〜ん。音大程度しか学んだわけではないけれど、私的には、心から満足できた1冊だと思ったんですけれど、厳しい人もいらっしゃるんですね(笑)。

 

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余談になりますが、「史実と異なる部分がある」と書いていた人たちもいて、どの部分かなぁ…って思いましたが(なぜかこの部分って具体的に指摘している人が見当たりませんでした)…

多分、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「月光」のくだりのところ(213ページ)じゃないかと思うのですが…。(違うかも…?)

“”画像用1ピンクどうやら第一楽章と第二楽章の間に、ベートーヴェンが使っていたメインの楽器がチェンバロからピアノになったのではないかと言われている。つまり、その頃、鍵盤の数はようやく八十八になったということだ。

あれ? 月光の第2楽章のことじゃないよね? 音域は第1楽章と変わらない曲だったはず…って読みながら何となく感じたので、印象に残っていました。

 

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ちょっと気になったので調べてみたのですが、「月光」が作曲されたのは1801年。その後の1803年にエラールの今の打鍵方法とそう変わらない形のピアノがベートーヴェンの元に届いて、それもまだ88鍵ではなく、68鍵とのこと。それでも61鍵から7鍵も増えた楽器になったから、ベートーヴェンは触発されて、「ワルトシュタイン」(1803年)や、「熱情」(1805年)等を作ったそうです。特に「熱情」では、最高音がふんだんに使われているみたい。

専門書をしっかり調べたわけじゃなく、ざっくりとググっただけなので、ちゃんとしたウラが取れていませんけれど…。

 

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だけど、「ワルトシュタイン」の楽譜を見直してみたら、確かに新しく加わった音域の音が輝かしい響きを確かめるかのように鏤められていて、ベートーヴェンの喜びがわかったような気がして、なんか私までウキウキしちゃいました(笑)♪

確かに微妙な部分はあったかもしれませんが、私はそんなちょっとした引っ掛かりよりも、小説の流れに身を委ねていたこともあり、あまり深く考えずに読み進めちゃっていましたけれどね。

…と、脱線しちゃいましたが。

 

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この本から、たくさんの勇気をも、もらうことが出来ました。

例えば…

「焦ってはいけません。こつこつ、こつこつです」

「こつこつ、どうすればいいんでしょう。どうこつこつするのが正しいんでしょう」

外村くんの必死さが伝わってきます。そんなことを考えて焦ってしまう時代…あったなぁ…。というか、いまだにありますね(笑)。

「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」

板鳥さんが目指しているという原民喜(はらたみき)の言葉です。私もそんなことを考えながら生きていけたらいいな…と、しばし言葉を頭の中で繰り返しました。

 

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ある時、外村くんにその挫折感を決定づけるような出来事が起こります。自分の身の丈を知った…。才能ってなんだろう? 努力ってなんだろう?

外村くんは板鳥さんに打ち明けました。その挫折や、悔しさに…思わず私も涙が出てきました。今の私の年齢的は、板鳥さんの立場になって、何か助言してあげなければいけない立場だと思うけれど、自分だったら、どんな言葉をかけてあげられるのだろう…? って、そんなことも考えました。

板鳥さんは、自分のチューニングハンマーを「お祝いだ」と言って外村くんに渡しました。「きっとここから始まるんですよ。」と言って。

……

読み終えて思ったことは…

8515_sheep_2自分の中にもまだこんなに「文字」から情景や匂いや色彩や…いろいろな想像が広がっていく力が残っていたんだな…ってすごく嬉しくなって、宮下さんに感謝したくなりました。


そして、この長編小説は、まるで1曲何かの曲を弾いている感覚にも似ているなって思いました。

その曲に込められた想いやそこから感じるものを自分の音に重ね、それでいて静かに淡々と曲の骨格をも探していく…。ミスタッチがあっても、流れを壊さずに続けて…。何度も何度も迷いながら、正解なんてない世界。だけど、その曲にできるだけ寄り添っていきたいという気持ち…。

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ここでまた余談ですが、先日、宮下さんがテレビに出演されていらした時、ご自宅の仕事場が映りました。パソコンのすぐ後ろにアップライトのピアノが1台。なんと「Atlas(アトラス)」のピアノでした。うわ〜珍しい! 私が通っていた音大の練習室も「Atlas」ピアノが多かったけれど、自宅に持っていらっしゃる方は今まで周りにはいなかったので、これは宮下さんのこだわりなのか、勧められるがままに購入されたのか、そのあたり、うかがってみたくなりました(笑)。

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はっとさせられる言葉がたくさん出てきました。
感性を目覚めさせてもらえました。
素敵な登場人物に溢れていました。

いろいろうまく書けないけれど…
すごく素敵な本に出会えたということは間違いありません♪
クラシック音楽を勉強されている方にも、全くクラシック音楽に興味のない方にも、すごくお薦めしたいと思う本です。

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羊の写真やピアノの白いハンマーをこの記事に鏤めたのは、読んでくださればわかっていただけると思います。

長々と書いてしまいました。ここまで読んでくださり、ありがとうございました♪

HMVで購入されたい方はこちら→宮下奈都/羊と鋼の森

その他で購入されたい方はこちらからどうぞ ↓

 

 

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東京・春・音楽祭―東京のオペラの森 2016―がいよいよ開幕! 今年の聴きどころは? https://classicalconcert.info/festival https://classicalconcert.info/festival#respond Tue, 15 Mar 2016 11:13:46 +0000 http://classicalconcert.info/?p=847 春の東京の風物詩ともなっているクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 ―東京のオペラの森 2016―」が、今年も3月16日から(4月17日まで)、いよいよ開幕! 有料コンサート、無料コンサート含め、約130公演が予定されており、上野の森がいつにも増して活気づく1ヵ月となります。

2014年に開催された時の様子

2014年に開催された時の様子

管理人の独断と偏見ではございますが、今年の聴きどころをピックアップしてみたいと思います。

〈聴きどころ1☆東京春祭といえばワーグナー!〉

東京・春・音楽祭といえば、ワーグナーを思い浮かべる方も少なくないはず。
ワーグナーのオペラを毎年1作ずつ、演奏会形式で上演しているシリーズがありますからね!

今年(2016年)は、7回目を迎え、楽劇「ニーベルングの指環」の第2日『ジークフリート』が演奏されます。

指揮:マレク・ヤノフスキ/NHK交響楽団
ジークフリート:アンドレアス・シャーガー
ブリュンヒルデ:エリカ・ズンネガルド
さすらい人:エギルス・シリンス
ミーメ:ゲルハルト・シーゲル
アルベリヒ:トマス・コニエチュニー
ファーフナー:シム・インスン
エルダ:ヴィーブケ・レームクール
森の鳥:清水理恵

世界の第一線で活躍する歌手たちの集結、そしてこの夏、バイロイト音楽祭への登場が決まったヤノフスキの指揮となれば、聴いておきたいでしょう?
4/7、4/10、共に東京文化会館大ホール

2014年の無料コンサートの様子

2014年の大噴水前広場で開催された無料コンサートの様子

ちょっとここで「おまけ情報」を(笑)。実はこのワーグナー・シリーズですが、スペシャルティコーヒーで人気の丸山珈琲と東京・春・音楽祭がタイアップして、4年間でワーグナーの大作「ニーベルングの指環」に関連した4つの味の珈琲を完成させるというプロジェクトも進んでいるのです!

珈琲

実は私、ワーグナー・シリーズではないのですが、2014年に販売された丸山珈琲さんの「シュトラウス珈琲」なるものを購入したことがありまして…! すごく美味しかったことを覚えています。

今年は、
画像用1ピンクワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」の登場人物、ジークフリートの純粋で率直な内面を表現したブレンド

が販売されるのだそうです!

珈琲好きにはたまらない企画ですね!

2020年追記
「丸山珈琲」さんの公式ページでも販売していたのですが、現在は終了しています。そのほかの珈琲を楽しみたい方はこちらへ→丸山珈琲

〈聴きどころ2☆日伊国交樹立150周年〉

今年は日伊国交樹立150周年に当たるということで、
イタリアの指揮者のリッカルド・ムーティが、日本とイタリアの若手奏者たちによる「東京春祭特別オーケストラ」&「ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団」の合同編成を従えてオープニングに登場! イタリアを代表する作曲家ヴェルディとボイトの作品を演奏します。
(3/16・19時=東京文化会館・大ホール、3/17・19時=東京芸術劇場コンサートホール)

「聖母子(書物の聖母)」 1482―83年頃[テンペラ、板]ミラノ、ポルディ・ペッツォーリ美術館蔵 (© Milano, Museo Poldi Pezzoli, Foto Malcangi)

サンドロ・ボッティチェリ「聖母子(書物の聖母)」1482―83年頃[テンペラ、板]ミラノ、ポルディ・ペッツォーリ美術館蔵
(© Milano, Museo Poldi Pezzoli, Foto Malcangi)

また、東京都美術館では、「ボッティチェリ展」(1/16〜4/3)が、国立西洋美術館では、「カラヴァッジョ展」(3/1〜6/12)が開催され、それぞれの記念コンサートも予定されており、視覚、聴覚からイタリアを堪能出来る趣向になっているのですから、より深く楽しめそうです。

ここで、イタリア関連ではないのですが、「ミュージアム・コンサート」絡みでもう一つ!

日本クラシック界を牽引している豊嶋泰嗣氏が2人の若手と共に共演する「弦楽三重奏」でバッハのゴルトベルク変奏曲 BWV.988 ほかのコンサートもあります!

若手二人とは、
三浦文彰さん(ヴァイオリン、NHK大河ドラマ「真田丸」のテーマ音楽のヴァイオリン・ソロを演奏している)と、
富岡廉太郎さん(チェロ、札幌市出身で、国内外にて活躍中)。
(3/18・19時=東京国立博物館・平成館ラウンジ)

2014年に開催された時の様子。上野恩賜公園にある大噴水内の灯籠。

2014年に開催された時の様子。上野恩賜公園にある大噴水内に浮かぶ灯籠。

どんなアプローチをしていくのか、聴いてみたいコンサートです!

〈聴きどころ3☆気楽に聴ける無料コンサート!〉

上野の文化施設や近隣施設で、無料のミニコンサートが楽しめる「桜の街の音楽会」なども予定されていますよ♪

上野恩賜公園の噴水前広場では、3/27、4/3に「指揮者はあなた! Conduct Us」で、指揮者体験が出来るイベントがあったり、「Vive! サクソフォーン・クヮルテット」は、東京文化会館キャノピー、上野の森さくらテラス 1F ピロティ、上野 五條天神社 境内などに出没し、クラシック音楽は苦手…なんて思われている方も気楽に触れられる良いチャンスなので、オススメしたいです!

2014年に開催された時の無料コンサートの様子

2014年に開催された時の無料コンサートの様子

〈もちろん、その他にも盛り沢山!〉

13067_sakuraここではとても紹介しきれないほど、私自身も行きたいコンサートがたくさんあるんです!

3/24は、夢幻能《月に憑かれたピエロ》〜能とシェーンベルク月夜の出会い

とか、

歌曲シリーズに、タラ・エロート(メゾ・ソプラノ)が登場したり(3/25)、最終日の4/17は、デュリュフレの「レクイエム」が演奏されたり…!

ちょうど桜が咲く季節とも重なるこの「東京・春・音楽祭」。コンサートを聴き終えた後は、余韻に浸りながら公園内で桜を愛でることも出来たり、本当に素敵な時間を過ごせると思います。

もっといろいろ知りたい方は、公式ページでご確認くださいね。
東京・春・音楽祭の公式ページ

また、もう我慢しきれなくなって、チケットを購入されたい方はこちらからどうぞ♪
→ ローチケHMVで「東京 春 音楽祭」のチケットを探すicon

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祝☆小澤征爾さん&SKFOがグラミー賞「BEST OPERA RECORDING」を受賞! https://classicalconcert.info/seijiozawa https://classicalconcert.info/seijiozawa#respond Thu, 18 Feb 2016 16:13:11 +0000 http://classicalconcert.info/?p=807 アメリカの音楽界で最も権威があるとされている「グラミー賞」の授賞式が、2月15日にロサンゼルスで行われ、日本を代表する指揮者の一人、小澤征爾さんが指揮をしたCD「ラヴェル/歌劇〈こどもと魔法〉」が、「ベスト・オペラ・レコーディング賞」を受賞というニュースが飛び込んできましたね!

おめでとうございます!

受賞後初めての会見が、2月17日、ロームシアター京都(京都市)にて行なわれ、FNNさんが会見時の全録をyoutubeで公開してくださっていました! ありがとうございます! 会見の中の言葉を拾いながら、拙い私の情報も交えつつこの記事を作っていこうと思います♪

受賞したCDのレコーディングは、2013年に長野県松本市で開かれたクラシックの音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現在は、「セイジ・オザワ松本フェスティバル」と改称されています)」での公演がライヴで収録されたもの。

指揮:小澤征爾
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
合唱:SKF松本合唱団、SKF松本児童合唱団
歌手:イザベル・レナード、ポール・ガイ、
イヴォンヌ・ネフ、アナ・クリスティ、
マリー・ルノルマン、エリオット・マドア、
ジャン=ポール・フーシェクール、藤谷佳奈枝


ラヴェル(1875-1937)/L’enfant Et Les Sortileges: Ozawa / Saito Kinen O I.leonard P.gay Neaf A.christy

小澤征爾さん「どうもありがとうございます。みなさん。びっくりしています!」

小澤征爾さん「仲間と一緒にやった(演奏した)という気持ちが多いので、そういう人たちと分かち合いたいと思うし、本当にこれはみんなでいただいたと思っています。仲間、サイトウ・キネンのオーケストラ、それからその歌い手の人たちと一緒にもらったと思っています。」

会見が行なわれた会場は、翌日から控えている公演、喜歌劇「こうもり」(2月18日〜20日)の舞台とのこと。偶然にもこの公演に、受賞したCDでも共演した歌手が3人(アナ・クリスティー(アデーレ役)、マリー・ルノルマン(オルロフスキー公役)、ジャン=ポール・フーシェクール(ブリント博士役))もいるのだそうです。

「偶然って面白いですね。」と小澤さん。

●サイトウ・キネン・フェスティバルのこと

小澤征爾さんは、齋藤秀雄氏(1902〜1974)に指揮を学ばれていらっしゃいました。そんなこともあり、

小澤征爾さん「齋藤先生が亡くなったのが1974年で、その10年後の84年に最初の音楽会を。みんなで集まって1回演奏しまして、それから87年かな? ヨーロッパ旅行に行って、89、90、91年の3年間続けてヨーロッパ旅行して、それで松本のフェスティバルに入っていったんです。本当にぼくにとって夢みたいなオーケストラです。今でも仲間が一緒にやってくれているんで本当に嬉しいです。」

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ちなみに、私は2010年に一度、サイトウ・キネン・フェスティバル松本で、初めて小澤征爾さんの指揮する姿を拝ませていただきました(この記事内の写真はその時のものです)。

「食道がん」の闘病生活を始められたのがその年の1月だったこともあり、小澤さんが指揮されたのは、チャイコフスキー作曲の「弦楽セレナード」の第1楽章という10分足らずの1曲のみでしたが、サイトウ・キネン・オーケストラとの見えない絆で結ばれたような信頼関係が音楽の呼吸となって、ものすごい演奏だったことを今でも覚えています。

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見守った観客たちの雰囲気も含め、全てが素晴しくて、最初の音が響いた瞬間からぼろぼろ涙が溢れ、号泣してしまったコンサートでした。

 

●オペラ〈こどもと魔法〉のこと

ロルフ・リーバーマン by par Claude Truong-Ngoc 1980.(wikiより著作権フリーのお写真をお借りしています。)

ロルフ・リーバーマン by par Claude Truong-Ngoc 1980.(wikiより著作権フリーのお写真をお借りしています。)

さて、本題へ。〈こどもと魔法〉というオペラは、パリ・オペラ座の支配人だったロルフ・リーバーマン氏に奨められ、小澤さん自身「生まれて初めて」パリでのオペラ・デビューが、このオペラだったのだそうです。

小澤征爾さん「〈こどもと魔法〉は、そういう因縁があるオペラですね。ぼくにとっては。」

では、その〈こどもと魔法〉のオペラとはどんなオペラなのでしょう? 大筋としては、魔法をきっかけにいたずらっ子が優しい心を取り戻していくというお話しです。小澤さんにとってはどう映っているのでしょうか?

小澤征爾さん「〈こどもと魔法〉といっても、オペラそのものは、明らかに大人の為に書いているんですよ。だけど、誰でも子供の時があったわけで、皆さんもぼくも。その子供だった頃のノスタルジーっていうのかな、昔のことを思い出すような…。」

小澤征爾さん「だけど、この頃子供たちの前で演奏していて気がついたのは、ラヴェルには悪いけれど、バカバカしいところもいっぱいあるわけ。そんなのも子供にはよくわかるみたい。出だしは、オペラのレパートリーの中でも相当凝った、全然子供向けじゃない出だしなんですよ。それでも子供にも何かわかるものがあるみたい。明らかにこれは大人が子供のことを思い出しながらのイメージで書いた曲ですよね…と、僕は思うんですけれどね。見ていただければわかると思う。」

2010年の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の会場の1つ長野県松本文化会館内にて

2010年の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の会場の1つ長野県松本文化会館内にて撮影

なかなか演奏機会の少ない〈こどもと魔法〉、実は私も聴いたことがありません。だけど、小澤さんのこんなお話を伺うと聴いてみたくなりますよね♪

小澤征爾さん「これを機会にポピュラーになるといいと思います。〈こどもと魔法〉といったら、ちょっと見に行きたいな、というオペラになったら、僕としては全く本望です。」


小澤征爾さん「ご覧になったら、わかると思うのですが、すごく親しみやすいし、(このオペラに出てくる)こどもは、いたずらんぼうで、やんちゃで、悪いことばかりする『ガキ』なんですけれど、最後に優しく『ママン(お母さん)』っていう言葉で終わるんですよ。なかなか深いんですこのオペラ。」

小澤征爾さんは、これまで7つのアルバムでグラミー賞にノミネートされたことがあるそうですが、最優秀賞の受賞は今回が初めて。また、日本で録音されたものでのノミネートも今回が初めてなのだそうです。

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病気療養から本格的に復帰した時の演奏ということで、小澤さんがおっしゃる通り、オーケストラや周りの全ての方々がきっと小澤さんを支えるのだという一丸となった気持ちが凝縮されている演奏じゃないのかなと予想しています。このCDはポチります(笑)。

欲しくなった方、小澤征爾さんの詳しいプロフィールを知りたい方はこちらからどうぞ。HMVさんの商品ページにリンクしています。

日本盤→ラヴェル(1875-1937)/L’enfant Et Les Sortileges: Ozawa / Saito Kinen O I.leonard P.gay Neaf A.christy

輸入盤は少しお安いようです。
輸入盤→ラヴェル(1875-1937)/L’enfant Et Les Sortileges: Ozawa / Saito Kinen O I.leonard P.gay Neaf A.christy

 

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デヴィッド・ボウイのナレーションでプロコフィエフ「ピーターと狼」を聴く https://classicalconcert.info/prokofiev https://classicalconcert.info/prokofiev#respond Wed, 20 Jan 2016 05:27:02 +0000 http://classicalconcert.info/?p=770 2016年1月10日、デヴィッド・ボウイが天に召されました(享年69)。癌と闘った18ヶ月。家族に見守られながらあちらの世界に旅立たれたそうです。

心からご冥福をお祈りいたします(合掌)。

デヴィッド・ボウイ(2002.8.8、(c)Adam-Bielawski) デヴィッド・ボウイ(2002.8.8、(c)Adam-Bielawski、wikiよりフリー画像をお借りしました。)

特にファンだったわけではなかったけれど、デヴィッド・ボウイの曲はたまに聴いていて、30年くらい前の曲でも鮮明に覚えていたりするので、やはり彼のインパクトは凄いものだったのだと今更ながら思います。このニュースを聞いた時、「Starman」が頭の中にすぐに鳴り響いたくらいですから…。

凄いアーティストではありますが、なぜクラシック音楽のこのサイトで取り上げるのかと言いますと…! 実は、デヴィッド・ボウイがクラシック音楽の録音に携わっているCDを見つけたからなんです。訃報を知る前に見つけていたのですが、記事が遅くなって結局、追悼状態に…orz

息子のためにオファーを受けたデヴィッド・ボウイ

クラシック音楽とは一見、縁のなさそうだったデヴィッド・ボウイですが、1978年に発売され、2013年に再発されたCD『ピーターと狼(David Bowie narrates Prokofiev’s Peter and the Wolf)』で、ナレーションを担当しているのです。

指揮:ユージン・オーマンディ
フィラデルフィア管弦楽団


プロコフィエフ(1891-1953)/Peter & Wolf: Ormandy / Philadelphia O David Bowie(Narr) +britten: Young Persons

【収録曲】
プロコフィエフ/『ピーターと狼』[75年10月]
ブリテン/青少年のための管弦楽入門[74年3月]
チャイコフスキー/バレエ音楽『くるみ割り人形』組曲[72年3月]

画像用1ピンクボウイが息子のためにナレーション役のオファーに応じたということで、見事なストーリー・テラーを演じた名盤中の名盤です。(HMVより)

ボウイのナレーションがすごく優しい声なんですよ。歌っている時とはまた違った魅力を感じます。

プロコフィエフの「ピーターと狼」

クラシック音楽初心者の方などは、もしかするとピンとこないかもしれないので、ここで少し「ピーターと狼」について書き添えておきますね。

「ピーターと狼」は、ロシアの作曲家、セルゲイ・プロコフィエフ(1891―1953)が1936年に作曲した交響的物語です。その頃、プロコフィエフは、バレエ音楽「ロメオとジュリエット」の第1組曲、第2組曲や「エフゲニー・オネーギン」なども作曲しています。

セルゲイ・プロコフィエフ

セルゲイ・プロコフィエフ

この曲は、小学校の音楽の時間にレコード鑑賞した記憶が残っているのですが、皆さんはいかがですか?(時代が変わっているので、どうでしょう?)

登場人物を象徴するメロディーが提示されて、それをたどっていきながら、お話が進行していくという音楽物語です。

例えば、
主人公のピーターという少年は、弦楽器で軽やかなモチーフ
小鳥はフルートでさえずるようなモチーフ
狼は3本のフレンチホルンでちょっと怖い印象のモチーフ
こんな感じで割り振られていて、その時、その場所に誰がいるのか、音を聴けばわかるという音楽の作りになっているんです。

 

ピーターのテーマ

ピーターのテーマ

(上の楽譜は、耳に覚えている「ピーター」のメロディーを「MuseScore」で作成してみたのですが、正確ではないかもしれません。あしからず。)

楽器の音色を覚えられるので、音楽の授業にはうってつけの教材なんですよね。更に「ナレーション」が付いているので、簡単に情景を想像することが出来る曲です。

この「ナレーション」部分ですが、変わりだねとして、ゴルバチョフ、クリントン盤があったり、日本語では、明石家さんまの録音もあったりして「ビックリポン」です(笑)!

プロコフィエフ(1891-1953)/Peter & Wolf: Nagano / Russian National.o Gorbachev Clinton S.loren (Hyb)

 

デヴィッド・ボウイの最新アルバム

いろいろ脱線しましたが、ボウイの話に戻しましょう。

デヴィッド・ボウイが69歳になる誕生日の 1月8日には、ニューアルバム『★(Black Star)』が発表されました。遺作となってしまったこのアルバムですが、今週の「ビルボード200」チャートのトップを飾ったそうです。

これまで合計27枚のアルバムを発表していて、過去に1位を獲得しているものの、米国内では初のナンバーワン・アルバムなのだそうです。この朗報は、天国のボウイにも届いていると良いですね。

 


David Bowie/★

 

 

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クラヲタさんたち必見☆CD収納はこんなにお洒落にスッキリ出来る! https://classicalconcert.info/cdshelf https://classicalconcert.info/cdshelf#respond Sun, 13 Dec 2015 06:57:30 +0000 http://classicalconcert.info/?p=743 「クラシック音楽好き」というより、いわゆる「クラヲタ」とか、「マニア」とか、そう呼ばれている方(自称の方も含め)達、とお話していると、自分の知らなかった世界をいろいろ教えていただけて、私的には、すごく楽しい時間になったりします。

コンサートの帰りにお茶しながら、今日の誰それの演奏はこうだったとか、ここはぐっときたとか、そんなお話だと自分も話せたりするのですが、そこから「今日のカデンツァは、○○版のだったから」とか、そんなことになると、「ほう、ほう」とただただ、聞き役に回ることが多い私です。
が、そんな私でも、クラヲタ様たちに教えてあげられる素敵な情報をキャッチしました!

margherita(マルゲリータ)さんという建築設計事務所がデザインするインテリア家具の中に素晴らしいCD収納棚を見つけたのです!

 

●クラヲタの悩みはCDの収納!

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自分のことで恐縮ですが、私は「クラシック・オタク」ではありません(笑)。クラシック音楽を聴くことは好きでも、知識が全然ないので…^^;;

でも、「オタク」と呼ばれている人たちとの交流は意外とあったりします。そして、たいていの方が抱えられている悩みはCDの収納(笑)!!

今やデータ化された音源も多いとはいえ、オタクでもない私ですら、CDは5、600枚くらい持っています。

まぁ、こんなの序の口でしょうね。「オタク」と呼びたくなる方たちは桁違いなんです。

だってねぇ、同じ曲のCDを違う演奏家だからと100枚以上も蒐集していたりする人たちもいるわけですから、それはCD棚がいくつあっても足りなくなるわけですよ。

 

当然のことながら、お部屋のあちらこちらに乱雑に積み上げられている人も多いのでは…?!

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そんな方たちに、オタクじゃない私から教えてあげられる情報をキャッチしました♪ 普段いろいろなことを教わっているので、たまには「お返し」的な情報ということで(笑)。

 

 ●空間の有効活用と地震対策

この格子は…?

 

実はこれ、壁一面にセットできるmargherita(マルゲリータ)さんのCD棚!

棚1コマの高さはもちろん、奥行きもCDに合わせて設計されているということなので、同じスペースでも無駄なく有効的に活用出来るということなんです!

サイズも、天井の高さや壁面の幅に合わせて4つのサイズから選べるそうです。シンプルで、美しいですよね。

その他にも、書籍棚の中の1コマ単位でCD収納用引き出しを組み込むタイプなどもあったり、自分の生活スタイルに合わせることが出来るのは、シンプルだからこそ!

 

とはいえ、これだけの壁を収納棚にすると、気になることもありませんか?

そうです。転倒対策! やっぱり地震があった時の転倒対策は、とても気になるポイントだと思います。

margheritaさんでは、そんな悩みにも答えてくれるページも用意してくれていました。

防止に関するお問合せフォームなども用意されているのです。

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壁一面棚の転倒防止策に関して

「建築家」だからこそのノウハウがつまった家具はとても魅力的だと思います。

 

 ●おまけ☆CD蒐集家たちのお話

ちょっとだけ…おまけのお話。私の知っている「オタク」と呼ばせていただいているお友達の実話を…♪

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☆その1☆
1DKのアパート住まいだった一人暮らしのTさん。CDの収納枚数があまりに多くなりすぎて、隣のお部屋が空いたことをきっかけに、そちらも借りて生活スペースにしたという…ビックリポンなお話!(なぜ2DKのお部屋を借り換えなかったのか…(笑)?!)

☆その2☆
地方にお住まいのMさん。オフ会で都内に出てこられた時は、必ずCDショップ巡りをされます。その買い物に同行すると…!! いや~知りませんでした。CDショップにスーパーに置いてあるような「お買い物かご」があるなんてこと。そのお買い物かごに何十枚もCDを入れて、都心の大手CDショップを何軒もハシゴするのです。

世の中には、こういう方たちもいらっしゃるのですね〜♪

というわけで、もっと詳しくCDの収納棚のことを知りたい方、レコード収納などもあったりしますので、詳細はマルゲリータさんのページでご確認ください♪

矢印_35margherita(マルゲリータ)

 

増殖や転用ができ、時代の流れとともに陳腐化しないシンプル&ミニマルなプロダクトです。すべて国内製造。



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スクリャービンの没後100年記念アルバム「ポエム・ド・エクスタシー」発売! https://classicalconcert.info/scriabine https://classicalconcert.info/scriabine#respond Fri, 26 Jun 2015 07:55:51 +0000 http://classicalconcert.info/?p=670 ロシアの作曲家・アレクサンドル・スクリャービンの没年は、1915年。2015年の今年は、歿後100年の節目の年。

記念イヤーということで、ナクソス・ジャパンからアルバム「ポエム・ド・エクスタシー for MEN & WOMEN」がリリースされています!

●スクリャービンの音楽って…?

Skrjabin_aroclaロシアの作曲家、アレクサンドル・スクリャービン(1872年〜1915年)の音楽というと、とっつきにくいなぁ…と正直なところ私は思っておりまして…。

とはいえ、音大時代、レッスンでの課題はあったわけで、触れてみると時折聴こえてくる不思議な魅力はうっすらと感じてはいました。

学生時代はあまり深く考えずに(とにかく別の作曲家の曲を弾くことばかり考えてスクリャービンはあまり追求しない悪い子でした^^; )接していたものの、実はかなりリアルな音楽だったようです。

宗教的なものなのか、それとも性的なものなのか…そのあたりは解明しきれてはいないようですが…特に30代を過ぎてからの曲は「エクスタシー」の概念に目覚めた作品群と言われています。

「法悦の詩」がその代表作のようですね。男女の絡み、そして到達して…という描写らしいのですけれど…なかなか強烈な音楽でございます^^; 到達地点での管楽器の吠え方など聴きどころが満載(?!)です(笑)。

それを実証するかのようなアルバムがナクソスさんから発売されているのです。その名も「ポエム・ド・エクスタシー」。

スクリャービンの独特な世界観、「神秘和音」に酔い痴れてみますか?

ちょっとあやしい(笑)PVがyoutubeにアップされていますので、さわりだけでもどうぞ♪

 

同じロシア人のギンジン(ピアニスト)やザラフィアンツ(ピアニスト)などを始め、凝った演奏陣をそろえてくるあたり、ナクソスさんらしいなとニヤリとしてしまいます。

まるで高級な香水のポスターのようなイメージ画像もまたセクシーで素敵です^^*

 

〈ポエム・ド・エクスタシー収録曲&アーティスト〉

1. 2つの詩曲 Op.32より、
I. アンダンテ・カンタービレ(オーケストラ編)
モスクワ交響楽団/イーゴリ・ゴロフスチン(指揮)

2. 4つの前奏曲 Op.48より、
II. 詩的に、無上の快楽と共に
エフゲニー・ザラフィアンツ(ピアノ)

3. 4つの小品 Op.51より、
III. 翼のある詩曲
アレクサンドル・ギンジン(ピアノ)

4. 3つの小品 Op.52より、
II. 謎
ワン・シャイン(ピアノ)

5. アルバムの綴り Op.58
ワン・シャイン(ピアノ)

6. ピアノ・ソナタ第7番 Op.64「白ミサ」
ベルント・グレムザー(ピアノ)

7. 2つの詩曲 Op.より、
I.仮面
アレクサンドル・ギンジン(ピアノ)

8. 2つの詩曲 Op.69より、
I. アレグレット
アレクサンドル・ギンジン(ピアノ)

9. 2つの詩曲 Op.71より、
II. 夢の中で、深い静けさと共に
アレクサンドル・ギンジン(ピアノ)

10. 詩曲「焔に向かって」 Op.72
ベルント・グレムザー(ピアノ)

11. 2つの舞曲 Op.73より、
I. 花飾り
ワン・シャイン(ピアノ)

12. 5つの前奏曲 Op.74より、
II. 非常にゆっくりと、瞑想的に
エフゲニー・ザラフィアンツ(ピアノ)

13. 交響曲第4番「法悦の詩 Op.54(2台ピアノ編)
イロナ・プルニ(ピアノ)&
シャーンドル・ファルヴァイ(ピアノ)

14. 交響曲第4番「法悦の詩」 Op.54
ドミートリー・ロカレンコフ(トランペット)
イーゴリ・ゴロフスチン(指揮)/モスクワ交響楽団

 

 

このアルバムをiTunesで購入したい方はこちらからどうぞ。
 ポエム・ド・エクスタシー for MEN & WOMEN~100th Anniversary Album of Scriabin for your MYSTIC LOVE AFFAIR – Keep Out of the Reach of Children – Various Artists

 

 

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