ヴァイオリニストの礒絵里子(いそ・えりこ)さんと、昨年、一躍「時の人」となってしまった作曲家でピアニストの新垣隆(にいがき・たかし)さんがデュオを組み、(2015年)3月11日に
CD「ロンド〜珠玉のヴァイオリン名曲集」をリリース!
ブロガー枠があり、マスコミさんたちに混ざって記者会見の会場に入れていただきました!
ありがとうございますヽ(´▽`)ノ
目線をいただけました!
礒さん、昔から全然変わっていらっしゃらなくて
すごくお綺麗です ( ´艸`)
●立体的なピアノに自然体のヴァイオリンが重なる時
このちょっと意外性のある組み合わせの、素晴らしいデュオが誕生したことには背景がありました。実はお二人は同じ桐朋学園大学に通われており、在学中からデュオを組まれていたのだそうです!
昨年新垣さんが大変だった時には、礒さんは支えになられたそうです。
「学生の頃から音楽を一緒に勉強しています。」
そんなわけで、お二人は○十年越しでお互いの音楽を知り合う者同士。息もピッタリ合うわけです。
そしてお互いの演奏についても、
「初めて新垣さんの演奏を聴いたのは、私の友人とバルトーク/ソナタ2番を演奏している時でした。とても難しい曲なのですが、ピアノの演奏が立体的に聴こえてきて、ヴァイオリンとの音楽の会話が素晴らしかったのです。それ以来私も新垣さんにピアノをお願いするようになりました。」
「(礒さんのヴァイオリンは)自然体の素敵な音色です。」
新垣さんご自身の作品を演奏される礒さんに対しても、
「エレガントな音色を出される礒さんのイメージで曲も作っています。自分のイメージしていた音楽を超える演奏になっていたのが大変嬉しかったです。」
と、語られていました。
●CD「ロンド〜珠玉のヴァイオリン名曲集」
そんなお二人のCDに収録されている曲目は、
新垣隆/ロンド(書き下ろし新曲)
エルガー/朝の歌 夜の歌
ポンセ=ハイフェッツ編/エストレリータ
ドビュッシー=ハイフェッツ編/ゴリウォークのケークウォーク
ディニク/ひばり
モンティ/チャルダーシュ
ドヴォルザーク=クライスラー編/我が母の教え給いし歌
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン
グラズノフ/瞑想曲、マスネ/タイスの瞑想曲
クライスラー/愛の喜び 愛の悲しみ
サン=サーンス=ハイフェッツ編/白鳥
ヴィラ=ロボス/黒鳥の歌
新垣隆/哀しい鳥(書き下ろし新曲)
計16曲。まさに「珠玉のヴァイオリン名曲集」といった曲目が並んでいます。
じっくり眺めてみると、「対」になっている曲が取り入れられており、並べ方にもこだわりを感じますね♪
「今回のCDは、ヴァイオリン名曲集と新垣さんの新曲が入っているということで、とても豪華なアルバムになったと思います。昨年の騒動やその後のテレビやラジオなどで新垣さんのことを知られた方も、今度は新垣さんの作曲家、そしてピアニストとしての素晴らしい面を是非体験していただきたいと思います。」
●新垣隆さんの書き下ろし新曲について
CDの最初と最後には、新垣さんの作品が並んでいます。この2曲は、今回のための書き下ろしの新曲、新垣さんのお名前で世の中に出てくる初めての作品となります。
礒さんは、2曲を委嘱する際、
●調性があるもの
●異なるキャラクター
という注文をされたのだそうです。
「『ロンド』は19世紀のクライスラーの新しく発見された作品ではないかと思えるような可愛らしい作品で、
『哀しい鳥』は、キース・ジャレットの世界観のような不思議な世界に誘ってくれるような曲だと思います。」
「私は現代音楽というジャンルの作曲家です。今回、19世紀のヨーロッパの文化の香り豊かな音楽を伝えていきたいと思いまして、現代の私がどのようにアプローチしていくか、私にとってもある意味チャレンジということになりました。今回の2曲は、なるべく私の言葉を心がけながら、オマージュとして取り組みました。」
実は、会見時に新垣さん作曲の「ロンド」の生演奏がありました。礒さんは、クライスラーとおっしゃられましたが、私的にはニーノ・ロータもちょっと思い出しました。古典音楽のように美しいメロディー・ラインがあって、とても聴きやすい曲です。というより、どこか懐かしいような…そんな曲に思えました。
礒さんの奏でる音色は、とても暖かで豊か、そしてそれを支える新垣さんの繊細なピアノの間の手も心地よくぐいぐいと2人の音楽に引き込まれていきます。
また、参加者にはお土産として、このCDのサンプル盤をいただきました♪ 今聴きながらこの原稿も書いているのですが、どの曲の演奏も本当に素敵です。
新垣さんのもう1曲、「哀しい鳥」では、ヴァイオリンの音色がまさに鳥の鳴き声に聴こえてくるような表現も織り交ぜられており、驚きました。礒さんもおっしゃられていましたが、新垣さんの曲はこの後100年、200年とヴァイオリンのマスターピースのように残っていく曲なのかもしれません。
3月11日(2015年)発売です。
●全国ツアーも開催!
CD発売記念として、デュオ・リサイタルが、全国約20ヶ所で2015年から2016年にかけて行なわれます(終了)。
2015年
- 3/26、石巻市河北総合センタービッグバン文化交流ホール
- 3/30、東京文化会館・小(14時、19時の2回公演)
(コンサートの様子はこちらに書きました。)
新垣隆&礒絵里子デュオ・コンサート「ロンド形式のように東京文化会館に帰ってきました!」 - 5/22、川口総合文化センターリリア音楽ホール
- 6/14、飛騨スピリットガーデンホール
- 7/16、愛知県芸術劇場コンサートホール
- 7/17、すばるホール(大阪)
- 7/18、野州文化ホール・大
- 7/20、石川県立音楽堂コンサートホール
- 8/28、横浜みなとみらいホール・大
- 9/8、札幌コンサートホール kitara 大ホール
- 9/23、福知山市厚生年金会館
- 9/26、山梨 コラニー文化ホール・小
- 10/15、紀尾井ホール(新垣隆コンサート)
- 10/16、仙台電力ホール
- 11/11、浜離宮朝日ホール
- 12/4、長野県民文化会館・中ホール
- 12/23、那須野が原ハーモニーホール
2016年
- 1/9、富山県民会館・大
- 1/16、加東市やしろ国際学習塾L.O.C.ホール
- 1/17、福井ハーモニーホール 他
これらのコンサートのチケット情報はこちらでチェックしてください♪
コメント
こんにちは。
すてきな機会を得て、写真も記事もすばらしい取材ができましたね。さすがだなあ。
>sigさん
こちらまで、コメントをありがとうございます^^
取材に入れていただくことが出来て本当にラッキーでした♪
ただ、場所取りがやはり…^^;; ということで、会見中や演奏時の写真はかなり苦戦したのですが、予定にはなかったブロガーのみのフォト・セッションを特別に設けていただけて本当にありがたかったです♪ それでも単焦点レンズで行ってしまったので、苦戦しましたが…。もっと良い表情が撮れたはずなんですけれど…(笑)。