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祝☆小澤征爾さん&SKFOがグラミー賞「BEST OPERA RECORDING」を受賞!

アメリカの音楽界で最も権威があるとされている「グラミー賞」の授賞式が、2月15日にロサンゼルスで行われ、日本を代表する指揮者の一人、小澤征爾さんが指揮をしたCD「ラヴェル/歌劇〈こどもと魔法〉」が、「ベスト・オペラ・レコーディング賞」を受賞というニュースが飛び込んできましたね!

おめでとうございます!

受賞後初めての会見が、2月17日、ロームシアター京都(京都市)にて行なわれ、FNNさんが会見時の全録をyoutubeで公開してくださっていました! ありがとうございます! 会見の中の言葉を拾いながら、拙い私の情報も交えつつこの記事を作っていこうと思います♪

受賞したCDのレコーディングは、2013年に長野県松本市で開かれたクラシックの音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現在は、「セイジ・オザワ松本フェスティバル」と改称されています)」での公演がライヴで収録されたもの。

指揮:小澤征爾
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
合唱:SKF松本合唱団、SKF松本児童合唱団
歌手:イザベル・レナード、ポール・ガイ、
イヴォンヌ・ネフ、アナ・クリスティ、
マリー・ルノルマン、エリオット・マドア、
ジャン=ポール・フーシェクール、藤谷佳奈枝


ラヴェル(1875-1937)/L’enfant Et Les Sortileges: Ozawa / Saito Kinen O I.leonard P.gay Neaf A.christy

小澤征爾さん「どうもありがとうございます。みなさん。びっくりしています!」

小澤征爾さん「仲間と一緒にやった(演奏した)という気持ちが多いので、そういう人たちと分かち合いたいと思うし、本当にこれはみんなでいただいたと思っています。仲間、サイトウ・キネンのオーケストラ、それからその歌い手の人たちと一緒にもらったと思っています。」

会見が行なわれた会場は、翌日から控えている公演、喜歌劇「こうもり」(2月18日〜20日)の舞台とのこと。偶然にもこの公演に、受賞したCDでも共演した歌手が3人(アナ・クリスティー(アデーレ役)、マリー・ルノルマン(オルロフスキー公役)、ジャン=ポール・フーシェクール(ブリント博士役))もいるのだそうです。

「偶然って面白いですね。」と小澤さん。

●サイトウ・キネン・フェスティバルのこと

小澤征爾さんは、齋藤秀雄氏(1902〜1974)に指揮を学ばれていらっしゃいました。そんなこともあり、

小澤征爾さん「齋藤先生が亡くなったのが1974年で、その10年後の84年に最初の音楽会を。みんなで集まって1回演奏しまして、それから87年かな? ヨーロッパ旅行に行って、89、90、91年の3年間続けてヨーロッパ旅行して、それで松本のフェスティバルに入っていったんです。本当にぼくにとって夢みたいなオーケストラです。今でも仲間が一緒にやってくれているんで本当に嬉しいです。」

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ちなみに、私は2010年に一度、サイトウ・キネン・フェスティバル松本で、初めて小澤征爾さんの指揮する姿を拝ませていただきました(この記事内の写真はその時のものです)。

「食道がん」の闘病生活を始められたのがその年の1月だったこともあり、小澤さんが指揮されたのは、チャイコフスキー作曲の「弦楽セレナード」の第1楽章という10分足らずの1曲のみでしたが、サイトウ・キネン・オーケストラとの見えない絆で結ばれたような信頼関係が音楽の呼吸となって、ものすごい演奏だったことを今でも覚えています。

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見守った観客たちの雰囲気も含め、全てが素晴しくて、最初の音が響いた瞬間からぼろぼろ涙が溢れ、号泣してしまったコンサートでした。

 

●オペラ〈こどもと魔法〉のこと

ロルフ・リーバーマン by par Claude Truong-Ngoc 1980.(wikiより著作権フリーのお写真をお借りしています。)

ロルフ・リーバーマン by par Claude Truong-Ngoc 1980.(wikiより著作権フリーのお写真をお借りしています。)

さて、本題へ。〈こどもと魔法〉というオペラは、パリ・オペラ座の支配人だったロルフ・リーバーマン氏に奨められ、小澤さん自身「生まれて初めて」パリでのオペラ・デビューが、このオペラだったのだそうです。

小澤征爾さん「〈こどもと魔法〉は、そういう因縁があるオペラですね。ぼくにとっては。」

では、その〈こどもと魔法〉のオペラとはどんなオペラなのでしょう? 大筋としては、魔法をきっかけにいたずらっ子が優しい心を取り戻していくというお話しです。小澤さんにとってはどう映っているのでしょうか?

小澤征爾さん「〈こどもと魔法〉といっても、オペラそのものは、明らかに大人の為に書いているんですよ。だけど、誰でも子供の時があったわけで、皆さんもぼくも。その子供だった頃のノスタルジーっていうのかな、昔のことを思い出すような…。」

小澤征爾さん「だけど、この頃子供たちの前で演奏していて気がついたのは、ラヴェルには悪いけれど、バカバカしいところもいっぱいあるわけ。そんなのも子供にはよくわかるみたい。出だしは、オペラのレパートリーの中でも相当凝った、全然子供向けじゃない出だしなんですよ。それでも子供にも何かわかるものがあるみたい。明らかにこれは大人が子供のことを思い出しながらのイメージで書いた曲ですよね…と、僕は思うんですけれどね。見ていただければわかると思う。」

2010年の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の会場の1つ長野県松本文化会館内にて

2010年の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の会場の1つ長野県松本文化会館内にて撮影

なかなか演奏機会の少ない〈こどもと魔法〉、実は私も聴いたことがありません。だけど、小澤さんのこんなお話を伺うと聴いてみたくなりますよね♪

小澤征爾さん「これを機会にポピュラーになるといいと思います。〈こどもと魔法〉といったら、ちょっと見に行きたいな、というオペラになったら、僕としては全く本望です。」


小澤征爾さん「ご覧になったら、わかると思うのですが、すごく親しみやすいし、(このオペラに出てくる)こどもは、いたずらんぼうで、やんちゃで、悪いことばかりする『ガキ』なんですけれど、最後に優しく『ママン(お母さん)』っていう言葉で終わるんですよ。なかなか深いんですこのオペラ。」

小澤征爾さんは、これまで7つのアルバムでグラミー賞にノミネートされたことがあるそうですが、最優秀賞の受賞は今回が初めて。また、日本で録音されたものでのノミネートも今回が初めてなのだそうです。

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病気療養から本格的に復帰した時の演奏ということで、小澤さんがおっしゃる通り、オーケストラや周りの全ての方々がきっと小澤さんを支えるのだという一丸となった気持ちが凝縮されている演奏じゃないのかなと予想しています。このCDはポチります(笑)。

欲しくなった方、小澤征爾さんの詳しいプロフィールを知りたい方はこちらからどうぞ。HMVさんの商品ページにリンクしています。

日本盤→ラヴェル(1875-1937)/L’enfant Et Les Sortileges: Ozawa / Saito Kinen O I.leonard P.gay Neaf A.christy

輸入盤は少しお安いようです。
輸入盤→ラヴェル(1875-1937)/L’enfant Et Les Sortileges: Ozawa / Saito Kinen O I.leonard P.gay Neaf A.christy

 

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