映画のタイトルになっている「パガニーニ」とは、ニコロ・パガニーニ(1782年—1840年)というイタリアのヴァイオリニストのこと。しかもただのヴァイオリニストとは一線を画した超絶技巧を駆使できるスーパースター的な存在。
作曲も手がける人で、名曲も多数残っており、後にパガニーニが作った曲をもとに、
ブラームス
「パガニーニの主題による変奏曲」
ラフマノフ
「パガニーニの主題による狂詩曲」
リスト
「パガニーニによる大練習曲」
を始め、偉大な作曲家たちがパガニーニの曲をもとに、様々な曲を作っているのですから、その才能たるや想像が膨らみます。
音楽史上、これほどスキャンダラスな伝説をまとったヴァイオリニストが存在しただろうか。―中略―「悪魔に魂を売り渡して手に入れた」と恐れられた前代未聞の超絶技巧、派手な女性問題、ギャンブル…尽きることのない逸話の影には、彼の人生を変えた知られざる2人の人物がいた。…
パガニーニ役を演じたのは、現役ヴァイオリニストのデイヴィッド・ギャレット。ロックとクラシックをクロスオーヴァーさせた斬新なサウンドを編み出し、欧米で人気沸騰中。
身長190cmくらいの長身なギャレットはモデル出身。そして…イ・ケ・メ・ン ♪ 見た目も素敵なのですが、それ以上にとにかく演奏が凄かったのですよ!!!!!
普通の映画だと、役者さんが演奏するわけではなく吹き替えが用意されて音楽が流れてくるところでしょうけれど、この映画は、ギャレット自身が演奏しているから一層迫力が伝わってくるのです。彼の作りたい音楽もとても大きなもののよう!
パガニーニ作曲の24のカプリースはもちろん、ヴァイオリン協奏曲をオーケストラと演奏するシーンなどは、圧巻! まさにコンサート会場にいる錯覚に陥りながら、奏者の息づかいをも感じられ、私の心臓も興奮のあまりバクバクでした(笑)。
ギャレットが使っていたヴァイオリンは5億円の名器「ストラディヴァリウス」というのも聴きどころの一つです。
そのデイヴィッド・ギャレットは6月の試写会に登場し、パガニーニについて
「幼い頃からパガニーニの音楽には触れてきました。ヴァイオリニストは必ず弾きたいと思う作曲家ですよ。私はヴァイオリンを始めて26年ですが、彼の曲を演奏するための準備をしてきた期間とも言えます。パガニーニの人生にも共感出来る部分が多いので、自然に演じることが出来ました。」
と、語っていました。
この映画、本当にオススメです! クラシック音楽に興味のない方でも、この映画から違和感なく音楽が耳に入ってくることと思います。
公式ページ→「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」
映画には行けない方は、音楽だけでもどうぞ。
→ デイヴィッド・ギャレットのCD&DVD
ヴァイオリン作品集/David Garrett: Caprice
DVDも発売されました!
コメント
こんな素敵なサイトがー!!
パガニーニ見たいんです~この方、演奏もさることながらビジュアルがいけてますよね~~ღ˘◡˘ற
もう試写会でご覧になったのですね!い~な~~
音楽をしてる人と見に行きたいなーと思って、こども(Vn歴6年)を
誘いましたが、即答で断られました(泣)
師匠と一緒に見に行ってこようかな~ 本人の演奏を間近
で聞けたなんて羨ましいです~~~
>melonさん
コメントありがとうございますヽ(´▽`)ノ
すっかりレスが遅くなり、申し訳ありませんでした(汗)。
この映画、本当に良かったですよぉ〜〜!! ギャレットがパガニーニに見えてきちゃって、演技以上に何かパガニーニが降りてきているのかと思えるくらいでした。演奏がご本人なので、説得力があるし。純愛のお相手のお嬢様の歌声も天使の歌声のようで観どころの一つです! 本気でオススメです!
お師匠様と行けると良いのかもしれませんが、音楽知らない人でも、きっとこの感動は伝わると思いますので、お友達とでもぜひぜひ〜☆